agreeable 第64号(令和4年10月号)
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ザイシロアリの被害が隣接している箇所もありましたが、被害の程度は比較的小さかったです。天井裏は広範囲に糞が落ちていましたが、被害は表面的なものが多かったです。床上では、玄関ドア付近の木材のアメリカカンザイシロアリの被害が特に大きく、その周辺の木材のほとんどが食害されていました。そんな中、木材の穿孔中に写真Aの赤丸の部分に挟まっていた木材が外れてしまいました。その外れた木材をよく観察していると職蟻・兵蟻と違うアリが出てきました。慌てて社員がスマートフォンでアメリカカンザイを検索したところ、何とアメリカカンザイシロアリの王アリでした!さらに女王アリはいないかと木材を解体しましたが、今回は残念ながら発見できませんでした。(弊社社員は更なる闘志を燃やしてアメリカカンザイシロアリの現場に臨んでいます。)今回のようなヤマトシロアリとアメリカカンザイシロアリの同居・共生は珍しくはないのですが、床下のヤマトシロアリとアメリカカンザイシロアリの被害が隣接していて、木材内で鉢合わせした時はどうなるのかすごく気になりました。また学識者の先生方に教えていただきたいものです。余談ですが、撮影動画の中で社員が興奮しながら、『早く会長に電話しないと!電話出てくれるかな?』と話していました。(弊社会長は昨年亡くなっていますが、弊社会長が育んだ弊社の社風がにじみ出ているなあと思いました。)後日社内で動画を見ながら亡き会長の思い出話に花を咲かせることのできた現場でした。13agreeable No.64 October 2022/10        出てきたアメリカカンザイシロアリの王アリ天井裏写真A

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