agreeable 第65号(令和5年1月号)
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具の未ロックな状態での作業をしない。2.安全対策について安全対策についての質問は6個(左図)行いました。安全対策については意識向上しており回答率も高い結果でした。ただ全ての項目で100%になっておらず、対策も十二分では無いように感じます。『事故を起こさせない』ことが大切です。一層の対策強化を行って下さい。①機器(電動工具含)の定期点検をしていますか?していました。その中でも定期点検(始業前点検)で回避出来た事象も多くありました。是非定期点検の実施を定例化するようにして下さい。②熱中症対策をおこなっていますか?熱中症対策の回答では左図のように「実施している346件」「実施していない28件」「無回答2件」となり対策されていますが、熱中症は多発しているように感じます。何度も言いますが熱中症は命に係わります。委員会でも『ストップ熱中症』の垂れ幕を送付しています。『熱中症撲滅』させましょう。③安全勉強会等(作業面)を行っていますか?安全勉強会は、約30%の事業所では実施されていない。定期的に自社でミーティングを行っているところが大半である、取引先ハウスメーカー・薬剤メーカー等の安全講習会に参加しているというところも多い、危険予知訓練(KYT)や協会配布のポケットガイドを導入し安全対策を行っているところもあるが、2割にも満たないのでもっと活用していただきたい。④安全保護具を使用していますか?手袋・マスクはほぼ100%装着している。保護メガネに関しては使用していないところもあるので、眼の保護の為にも使用を義務づけたい。手のケガ・眼の損傷は発生件数の多い事故形態である。ヘルメットは床下作業では邪魔になる場合があるので、それに代わる保護頭巾・インナーヘルメットなどを使用したい。床上作業(特に新築現場)では装着を義務付けたい。⑤点検口付近の落下防止等安全対策を行っていますか?ブルーシートなどでの養生・バリケードや看板・カラーコーンなどでの安全対策が多い。作業中に見張りを付ける、ふたを閉めておくという回答もあった。床下作業中に施主・居住者(奥様、子供)が点検口から落下する事故は多く発生しており、必ず防護柵、看板等の設置が必要である。事前告知のみといった回答も多くあったので、必ず複数の安全対策をして、落下事故が起きないように注意したい。さいごに労働災害(事故)を無くすために❶不安全な行動を無くす(不安全行動)❷不安全な状態を作らない(不安全状態)❸ヒューマンエラーを無くす(12分類)❹安全会議(リスクアセスメント等)この4つはよく聞く言葉ですが、今回は取り上げませんので個々・企業で勉強をして、KYT・ヒヤリ・ハットの勉強会も行い、災害(事故)撲滅を目指していきましょう。ご(注) ①安〜全⑯には!、アンケート調査の質問番号です。作業員の落下件数は多くはないが、作業準備中・後片付け時に落下転倒事故が発生しています。慌てず作業を行って下さい。点検口付近の養生は各会員様で改善提案等で検討をお願いします。【居住者(第三者含)落下事故】・親切心から点検口の準備をしてくれた後、忘れていて落下・注意喚起を促したが点検口付近に物を取りにきて落下・幼児が落下等の回答がありましたが、居住者の点検口落下事故を無くすためには、『注意喚起の徹底』❶点検口の準備をしないように伝える❷点検口付近の徹底養生❸施工前にも点検口付近への進入禁止(幼児がいる場合の注意喚起)「⑯高所作業時に転落事故を起こしたことがありますか?」「あった」の回答が18件あり、そのうち内容記載が12件ありましたが、脚立関連の転落事故が過半数を占めていました。防除施工士更新講習会でも『脚立について』の動画で啓発しましたが、高所からの転落事故は大きな事故になりかねませんので、取扱説明書・注意事故を守って作業しましょう。❶天板に乗って作業しない❷脚立に跨らない❸脚立から身を乗り出さない❹上向き作業をしない❺天板に座らない❻開き止め金19agreeable No.65 January 2023/1            10月号《道具工具事故》で多くの事故が発生

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