しろありNo.166
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14Termite Journal 2016.7 No.166144.結果及び考察4.1 調査対象建物の現況 平成24年度及び25年度に実施された調査報告書97件から高知県下の災害時避難所の蟻害・腐朽実態について検討を行った。 調査対象建物の構造種別は鉄骨造2棟の他は在来軸組構法であった。2階建以上は3棟で, 残り94棟は平屋である。平均延べ床面積は116.1㎡となっている。平均築年数は32.7年, 築年数30〜39年が最頻値である。基礎構造では70%が布基礎+床下土壌, 次いで20%が布基礎+土間コンクリート, 5%がべた基礎であった(図9)。築年数別にみると30年以上では布基礎で床下土壌がほとんどであるが, 30年未満では布基礎+土間コンクリートが最も多く, 築30年以上にはべた基礎はなかった(図10)。 調査対象避難所97棟の内27棟(28.1%)には床下点検口の設置がなく, 床下点検は建物外部から床下換気孔を覗いて目視できる範囲にとどまっている。なお, 床下換気孔の88%が外周部基礎の切り欠き型で, 10%がねこ土台で, 築年数20年未満の避難所で見られた。 ほとんどが切り欠き型換気孔となっているが, 床下の通風状態は概ね良好といえる(図11)。 床下土壌の67%が乾燥しているものの, 作業服が少し濡れる状況のものが約17%となっている(図12)。 点検できた床下土壌では, 下着が濡れるほどの湿潤状態の建物は認められなかったが, 25%でカビの発生している(図13)。 外壁仕上げ材はトタン張りが最も多く64%, 次いで板張り, サイディング仕上げとなり, モルタル仕上げは4%であった(図14)。屋根葺き材はスレートと瓦葺きが最も多く, 次いで金属板葺きとなっている(図15)。雨漏りが認められた避難所は15%あり(図16), 外壁の目地等に割れ目が16%で認められている。図9 基礎構造(n=97)図10 築年数別基礎構造(n=58)図11 床下の通風状態(n=97)図12 床下土壌の湿気(n=97)図13 床下土壌のカビ(n=97)0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%10~1920~2930~3940~4950~59築年数別基礎構造割合30%40%83%80%75%30%50%17%20%25%10%10%築年数基礎構造別割合べた基礎布基礎+土間コン布基礎
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