しろありNo.167
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12Termite Journal 2017.1 No.16712から1m離れた場所の土壌サンプル(φ4cm×深さ15 cmの円筒状。上層:0〜7.5 cm, 下層:7.5〜15 cm)を採取し, 実験室に持ち帰った。持ち帰った蟻土サンプルは, 0℃以下の冷凍庫にて保管し, 土壌サンプルは, 80℃の乾燥機で48時間以上乾燥後, ポリエチレンジッブ袋に入れて, 直射日光の当たらない涼しい部屋で常温保存した。 次に, 実験室に持ち帰ったシロアリを飼育して, 分析用のフラス(シロアリの食べ残しと排泄物)を採取した。持ち帰ったシロアリは, リターや土壌などのシロアリ以外の不要物を取り除いた後, 飽水スギ辺材試験体(2cm×2cm×1cm)とともに9cm径のプラスチックシャーレ1個に入れ, 京都大学生存圏研究所居住圏劣化生物飼育棟(DOL)・シロアリ飼育室において26±2℃で保管した。2週間後, 容器に付着したシロアリの食べ残しと排泄物(フラス)を回収した。 2.2 採取した各サンプルにおける元素分析1)有機元素分析 前述した方法で採取した土壌試料, 蟻土試料, フラス試料に加え, フラス採取のためのシロアリ飼育の際に使用したスギ辺材試験体をミキサーで破砕した試料(以下, 餌木試料と呼ぶ)の計4種類のサンプルについて, 窒素(N)と炭素(C)の2元素を測定対象元素として有機元素分析を行った。土壌試料においては, 乾燥前に2mmメッシュのステンレス製ふるいでふるいがけをして枝やリターを取り除いた後, 四分法を2回行い, サンプルを縮分する前処理を行った。次に, 各サンプルを105℃の循環式乾燥機で一晩(12時間以上)乾燥後, 土壌試料, 蟻土試料については, 乳鉢でサンプルを粉砕する前処理を行った。分析にはNCアナライザー((株)住化分析センター SUMIGRAPH NC-22F)を用いた。*:p<0.05(Wilcoxonの順位和検定(U検定))図1 「龍谷の森」試験地における窒素の分析結果

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