しろありNo.167
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37Termite Journal 2017.1 No.167【土井】ありがとうございました。はい, 会長。【会長】小坂さんに少しお尋ねしたいのですが, 我々団塊世代, もう70歳近い人ですが, 例えば, リフォームと考えると, 先ほど耐震性とか耐久性とか, いろいろありましたが, 確かにそれも重要だなと考えますが, 自分の寿命を考えると, そこまでしなくて当座, 住み心地がよければいいなということで, 例えば水回りにお金をかけるとか, 内装にお金をかけるという話になってしまっていると思います。 先ほど建築課長さんからデータが出て, 例えば流通シェアは大体15%ぐらいですね。そうすると, 今後のことを考えると, つまり, 我々団塊世代ではなくてジュニア世代でもよろしいと思いますが, そういう若い人たちが建てた住宅の流通が始まれば, リフォームの中身が変わってくるのではないかとも考えますが, その辺は実際にどういう動きになっているのでしょうか。【小坂】まさしくおっしゃるとおりで, いま現在のニーズと言いますか, 需要でいくと60, 65歳以上の方々のリフォーム需要が圧倒的に多い。ただ, 今後を考えると, 若年層のリフォームとまではいきませんが, 中古住宅流通をもっともっと活性化させなければいけないということで, これはリ推協の取り組みではありませんが, 国の取り組みとして住宅ストック循環支援事業ということでご説明があったのではないかと思います。16ページに, 若年層の方が中古住宅を買う場合にこういう補助をしますよというのは, まさに11月1日から始まるということで, 国の方もおっしゃるようなことの問題意識で本格的な補助事業として, 今年度初めてこういった制度が設けられました(図9)。 逆に, 一般の団体の団体であるリ推協の方はそこまで行っていませんので, 逆にこれから, いま現在あるニーズをどうきちんと取り込んでいくか。同時に, これから起こるリフォームのニーズは一体どういう世代に, どんなものがあるのか, インターネット調査を含めていろいろ研究をしていかなければいけない時期に入ったかなということで, まさにこれからその辺の若年層も含めた新しいリフォームニーズの需要, ニーズの深堀りをしていきたいと考えています。ご質問の答になったかどうか図9 既存住宅流通・リフォーム市場の活性化(住宅ストック循環支援事業) (国土交通省:住宅循環システムの構築に向けて平成28年月4日より)

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