しろありNo.173
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ターミメッシュシステムの日本での防蟻性能確認, 市場への適用に際し, 試験方法を含め様々なご助言を頂いた京都大学木質科学研究所(当時)故・高橋旨象教授及び京都大学生存圏研究所 吉村剛教授をはじめ これまで様々なアドバイス, ご協力を頂きました皆様に厚く御礼申し上げます。management Part 1: New building work 2 ) 村尾宗則, 吉村剛, 北田和貴, 田島肇(2006): ステンレス製メッシュを用いた物理的防蟻材料及び工法の検証, 日本建築学会梗概集, 2006.93 ) 今西浩司, 村尾宗則, 吉村剛(2013): 基礎外断熱におけるステンレス製メッシュを用いた物理的防蟻工法の防蟻性及び耐久性評価, 日本建築学会梗概集, 2013.84 ) 吉村剛, 村尾宗則(2009): シロアリの建物侵入箇所に関するアンケート調査結果, しろあり, No.152, 1-95 ) 日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合(2013): シロアリ被害実態調査報告書, 2013.3.316 ) 土井正(2019): 基礎断熱工法における蟻害の実態調査報告, しろあり, No.171, 1-1166物が建っている状態での施工のため部分的な解体・復旧を伴う事もある。写真15 蟻害があった施設の打継部分へのターミメッシュ施工写真16  蟻害があった基礎外断熱住宅へのメッシュ施工Termite Journal 2020.1 No.173(断熱材をはり換えてメッシュ工事を行い断熱性能保持)謝辞引用文献 1 ) Standard Australia, Australian Standard Termite 6. まとめ ターミメッシュシステムはシロアリが建物に侵入する可能性のある場所に物理的なバリアを施して侵入を阻止するシンプルな工法である。柔軟な素材を使ったシンプルな工法なので現場で加工をしやすく, 様々な工事現場で採用され, 日本では14,000棟の実績を超え, この工法がスタートしたオーストラリアでは約25年間で500,000棟以上の実績ができた。今後も多様な現場で活用できるように知見を増やし, 防蟻工法の選択肢の一つとして認知されるように微力ながら尽力していきたい。

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