しろありNo.173
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ANQBNQC銅*AB264NQ0NQWS)g()gµ( /)lomµ( /tinU /量質クパンタ3量2.5現2発子1.5伝遺1対相0.50量質クパンタ量質クパンタ総量8現発子伝遺対相性活対相 (A) 女王のCu/Zn-SOD活性は他の非生殖個体と比較して有意に高かった (t-test, Holm’s correction, p < 0.01)。(B) RsSOD1発現量は、カースト間で差がなかった。(C) 女王の生体内銅レベルは、ワーカーのものと比較して有意に高かった (t-test, p < 0.05)。Wはワーカー(Worker)、Sはソルジャー(Soldier)、Nはニンフ(Nymph)、Qは女王(Queen)を表す。白い棒グラフは非生殖個体、黒い棒グラフは生殖個体を表す。* p < 0.05, ** p < 0.01. (A) 女王のCAT活性は他の非生殖個体と比較して有意に高かった (t-test, Holm’s correction, p < 0.01)。(B) 女王のRsCAT1発現量は他の非生殖個体と比較して有意に高かった (t-test, Holm’s correction, p < 0.001)。Wはワーカー(Worker)、Sはソルジャー(Soldier)、Nはニンフ(Nymph)、Qは女王(Queen)を表す。白い棒グラフは非生殖個体、黒い棒グラフは生殖個体を表す。** p < 0.01, *** p < 0.001.1.210.80.60.40.20図3  SOD活性と遺伝子発現量の比較解析 図4  CAT活性と遺伝子発現量の比較解析 3.532.521.510.50101.61.41.210.80.60.40.201414女王の高CAT活性は高い遺伝子発現量に起因することを示した(図4B)。CATはハエの仲間において雌の生殖活性とその生存率に重要な役割を持つことが知られている14)。これらの知見は, ヤマトシロアリの女王が非生殖カーストと比較して優れたCAT活性を有することで生体分子の酸化傷害を抑制し, その高い生殖能や長寿を実現している可能性を示す。RsSOD1WSRsCAT1WS*******WQCu/Zn-SOD活性CAT活性WS3.2 カタラーゼ(CAT) CATの酵素活性をヤマトシロアリのカースト間で比較したところ, ヤマトシロアリの女王のCAT活性が非生殖カーストより有意に高いことを明らかにした(図4A)。また, この女王の高いCAT活性がCATをコードする遺伝子の発現量に基づいているか調べたところ, 女王のCAT遺伝子の一つRsCAT1の発現量がワーカーと比較して約7倍高いことがわかり, 実際に

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