ロ 油性または油溶性薬剤で処理する場合の予防処理における1回の吹付け量は, 1㎡につき150㎖以上とし, 木材に吸収させたのち, さらに1回以上吹付けを行う。 ハ 油性または油溶性薬剤で駆除処理を行う場合は, 被害の程度に応じて十分薬剤を使用する。 5 . 穿孔処理法は, 既設建築物の予防または駆除に適用するものとし, その工法は直径約9〜13㎜のドリルで木材の2/3の深さまで約45°の角度で孔を穿ち, 吹付け器などで防除薬剤を注入したのち, 予防剤で処理した木栓(長さ5㎝以上)を埋込むものとする。 イ 予防処理をする場合は, 1個の孔について, 薬量10㎖以上を使用する。 ロ 駆除処理をする場合は, 被害の程度に応じて薬剤の使用量をできるだけ多くする。 2 . 混合法の場合は, 基礎の内外および束石の周りに, 深さ15㎝以上, 巾20㎝以上の溝を掘り, 土壌と薬剤を混合して処理する。この場合, 薬剤の使用量は溝の長さ1mにつき, 液剤では1ℓ以上, 粉剤では300g以上とする。理剤の3種とする。 2 . 防除薬剤は, 全日本しろあり対策協議会の認定を受けたものとする。予防または駆除に応じて次表に示す。 2 . 次表に示す以外の部材の処理はこれを準用する。 3 . 土壌処理は, 基礎の内外および束石の回りに行うものとする。 次表に記載されている処理個所(または部材の名称) ○ 土台, 火打ち土台, 大引き, 1階根太掛および床束の全面 ○ 柱, 間柱, 筋かいで土台上ばより1m以内の部分 ○ 1階窓台の全面 ○ 陸ばり, 合掌, 小屋ばり, 間仕切げた, 火打ばり ○ 2階窓台の全面 2 . 拡散処理法は, 新築および改築用の木材の予防処理に適用する。その方法は, JISA9112 拡散式防腐処理木材による浸漬または塗布によるものとする。 3 . 浸漬処理法は新築および改築用の木材の予防処理に適用する。 3.1 油性または油溶性薬剤で処理する場合は, 木材を24時間以上完全に浸漬する。 3.2 水溶性または乳剤で処理する場合は, 木材を48時間以上完全に浸漬する。 4. 吹付け処理法および塗布処理法 4.1 油性または油溶性薬剤で処理する場合の1回の吹付または塗布量は, 1㎡につき, 150㎖以上の割合とし, 1回吹付または塗布して木材に吸収されたのち, さらに1回以上の吹付けまたは塗布を行なう。 4.2 水溶性薬剤または乳剤で処理する場合の1回の吹付けまたは塗布量は, 1㎡につき200㎖以上の割合とし, 1回吹付または塗布して木材に吸収させたのち, さらに1回以上の吹付または塗布を行う。 4.3 吹付け処理法および塗布処理法で規定する薬剤量は, 使用する薬剤量ではなく, 木材に付着する薬剤量をいうものとする。 4.4 吹付け処理法および塗布処理法では, 木材の小口, 割れ, 接合部, 木材と基礎などの接触部分に対の全面などと敷げたまたは軒げたとの仕口面3838Ⅲ 土壌処理法 1 . 撒布法の場合の液剤使用量は, 1㎡につき4〜5ℓとし, 砂利や石炭ガラの上から撒布する場合には1㎡につき5ℓ以上とする。Ⅳ 防除薬剤 1 . 防除薬剤の種類は予防剤, 駆除剤および土壌処Ⅴ 施工法 1 . 木造建築物の各部材についての防除処理法は, Ⅵ 特記 加圧注入法, 拡散法その他本仕様書に記載されていない方法で処理された防蟻製品または処理法による施工の場合は特記による。社団法人日本しろあり対策協会しろあり防除処理標準仕様書 昭和46年(1971年)2月Ⅲ 木材処理法 1 . 加圧処理法は, 新築および改築用の木材の予防処理に適用する。その方法は, JISA9002 木材の加圧式防腐処理法による。
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