図6 シロアリ女王の卵細胞の観察。A 卵巣小管の根本の卵細胞は卵黄蓄積の開始前(pre-vitellogenic), 開始後(vitellogenic)および吸収され退縮しているもの(resorbed)の3つの状態に分類できた。GVは卵核胞(germinal vesicle)を示している。B 退縮している卵細胞はアポトーシスしていることが確かめられた。蛍光試薬Yo-PRO-1によって, アポトーシスしている細胞の核は緑色蛍光を発する。おもに濾胞細胞の核が染色されていた(図中の矢印)。図中のスケールバーは0.01mmで矢印は吸収卵を示す。C 各状態における卵細胞の濾胞細胞の蛍光観察。退縮している卵細胞では核が変形しており, 断片化した核が観察された(図中の矢じり)。図7 シロアリ女王の卵巣状態の季節的変化。ヤマトシロアリの活動期である4月から9月までに採集された女王個体の卵巣小管のうち, それぞれのカテゴリの卵が占めていた割合。エラーバーは標準誤差を示す 。吸収卵の割合は8月において有意に高かった(Tukey’s HSD, p < 0.05)。4949
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