44摘されている。4)また長期優良住宅において, 維持管理・更新の容易性を確保するために採用されているさや管ヘッダー方式の配管でさや管と内管(本管)の隙間からシロアリが侵入する可能性がある事もアンケート調査で指摘されている。4) ターミメッシュシステムではこれらの配管の周辺にターミクランプを使用してメッシュを隙間がないように取付け(写真9), その後ターミパージを塗布して基礎コンクリートに固着する。(写真10)さや管ヘッダー方式の配管の場合は内管にメッシュを取付ける事でコンクリートとさや管の間にできる隙間からのシロアリ侵入を防ぐと同時にさや管と内管の隙間からのシロアリ侵入も防ぐ。(写真11, 図2)Termite Journal 2020.1 No.173(取付け部の軟らかい被覆材は取り除いて施工)写真9 配管周辺部分へのメッシュ取付け写真10 メッシュの上からのターミパージ塗布写真11 さや管方式の内管へのメッシュ取付図2 さや管ヘッダー方式のシロアリ侵入箇所とターミメッシュ施工図3 玄関ポーチ部分のシロアリ侵入経路とターミメッシュ施工2)コンクリート打継部分 基礎本体のコンクリートに後から打設される玄関ポーチ部分や勝手口部分などは, コンクリートの収縮や地盤の動きから隙間ができ, シロアリの侵入経路になる事が指摘されている。4, 5) ターミメッシュシステムではこれらのコンクリート打継部分にメッシュを取付け侵入を防止する。(図3)バリアフリー住宅などで基礎天端とポーチ天端が同一高さになる時はメッシュのはり代を確保するため, ポーチに欠き込み(溝等)を作ってメッシュをL型に加工して施工する。(写真12)また打継部分が将来動く事が予想される場合はメッシュに伸縮折を事前に取付け, 地震などの挙動があった時もメッシュが破断しないようにしている。
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