しろありNo.173
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鋼製床下地材3)その他   水抜き穴部分や土壌につながる配管を覆う断熱材などの軟らかい建材もシロアリが侵入する経路になる可能性がありメッシュ施工を行い侵入防止を施す。(写真13) これらの基礎の外側に板状断熱材を設置する工法に対応するため, 外断熱の住宅工法を展開する株式会社カネカと共同開発した防蟻工法がターミメッシュフォームシステムである。この工法では基礎の外周に連続してメッシュを取付ける事でシロアリが土中から断熱材に侵入する事を防いでいる。(図4, 写真14)写真12 玄関ポーチのコンクリート打継部分へのメッシュ施工写真13  水抜き穴へのメッシュ・パージ施工図4  ターミメッシュフォームシステムの標準納まり図※資料提供 ㈱カネカソーラーサーキットのお家(水が抜けるように穴部分はパージ施工を行わない)写真14 ターミメッシュフォームシステムの施工図5  蟻害があった施設のシロアリ侵入経路とターミメッシュ施工箇所Termite Journal 2020.1 No.173555.2 ターミメッシュフォームシステム 基礎外断熱工法において, シロアリは基礎断熱材と基礎コンクリートの境界面や断熱材の内部穿孔により家屋に侵入し断熱材だけでなく土台や柱等の構造材まで蟻害が進む事が指摘されている。6)5.3 ターミメッシュリフォームシステム ターミメッシュリフォームシステムは既存建築物用の工法で, 蟻害のあった建物で薬剤等により駆除が完了した後の予防や蟻害はなくても将来のシロアリ侵入防止の為に行う工法である。 施工箇所は新築の場合と同様にコンクリートの打継部分や布基礎と防湿(土間)コンクリートの界面(図5, 写真15)や基礎外断熱部分(写真16)などになるが, 建

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