1414表2 UVA含有アクリルシリコン樹脂クリヤ塗料と仕様の違いによる塗膜黄変写真1 イエシロアリの飼育風景写真2 室内防蟻試験UV吸収剤A(ベンズトリアゾール系)アクリルシリコンEm樹脂光安定剤(HALS)造膜助剤(グリコール系溶剤)PH(25℃) 左:未塗装 中央:上記上塗(1コート仕様) 右:カチオンシーラー+上記上塗塗料(2コート仕様) ◆カチオンシーラー エポキシEm樹脂 PH(25℃)4.587 70~90g/㎡(Wet) 杉材 上塗 左:1回塗 80g/㎡(wet) 右:2回塗 130g/㎡(wet) total210g/㎡(wet)20190906-126.7%アクリルシリコンEm樹脂1.7%0.0%光安定剤(HALS)5.3%造膜助剤(グリコール系溶剤)8.358PH(25℃) SPF材 上塗 左:1回 80g/㎡(wet) 右:2回 160g/㎡(wet) total240g/㎡(wet)UV吸収剤B(ベンズトリアゾール系)20190906-226.7%1.9%0.0%5.3%8.629UV吸収剤A(ベンズトリアゾール系)アクリルシリコンEm樹脂光安定剤(HALS)造膜助剤(グリコール系溶剤)PH(25℃)20190906-326.7%1.9%1.9%5.3%8.380少率3.0%以下が木材保存剤の性能基準を満たす。5.2 試験結果(表3)(表4) 表1に記載の塗料の防蟻試験結果を表3に記載する。 同様に固着剤(樹脂成分)として常温硬化型エポキシ樹脂(カチオン), ネコチノイド系防蟻剤(ジノテフラン)を使用し開発した低VOC既調合型防腐・防蟻薬剤ジノテクトの防蟻試験結果も記載する。(表4) シロアリの食害の様子( 写真)と平均質量減少率(%)より常温硬化型エポキシ樹脂(カチオン)使用の塗料・薬剤は平均質量減少率(%)が0%に近く, 試験後の試験片の写真からも全く食害を受けていない。 表3のアニオン性アクリル樹脂塗料は平均質量少率(%)1.4%であり3.0以下で木材保存剤の性能基準を満たすが, 木材片側面にシロアリにより切り出された痕5. 防蟻試験 当社は, 防蟻試験に使用されるイエシロアリを飼育しており生態の観察,防蟻試験を自社にて実施している。(写真1) JIS K1571:2010木材保存剤−性能基準及びその試験方法に準じ室内防蟻試験を実施した。(写真2)5.1 試験内容 試験方法内に記載された規格の試験片(木片)に, 薬剤・塗料を塗付し乾燥させる。その後耐候操作(各試験体を,それぞれ500mlビーカーに入れ,試験体容積の10倍量のJISK0557に規定する脱イオン水A2を加え,試験体を25℃±3℃の静水に浸漬する。5時間静置し溶脱させた後,直ちに軽く試験体の表面の水切りを行う。続いて,温度40±2℃の循環式乾燥機中に19時間静置し,揮発分を揮散させる。以上の操作を交互に10回繰り返す。)を行った後, 写真2のような飼育容器に試験片を置き, 容器内に職蟻150頭, 兵蟻15頭をカウントして投入する。 飼育容器は28℃±2℃の暗所にて21日間静置する(食害操作)。試験期間中に死亡したシロアリを速やかに除去するため日々観察を行う。 試験片は処理試験片, 無処理試験片の2種類とし食害操作が終わった後の無処理試験片の平均質量減少率が20%未満である場合は, 再試験を実施する。質量減
元のページ ../index.html#18