しろありNo.176
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2222前方には6本の長い剛毛があり, 中央部にはいくつかの長い剛毛(<8本)といくつかの短い剛毛がある。眼は円形から亜円形。単眼は楕円形。前胸背板(図1c)は暗褐色(10YR)で, 台形, 頭部より幅が狭い;前縁は凹状, 後縁は中央に切り込みがあり, 前縁が最も広く, 外側縁は後方に狭まる;毛は密, 黄色のY字型の模様は無毛。腹部(図1a)は長方形で, 毛がある。脚は淡黄色(5Y 9/6)で, 腿節は頑丈で, 脛節よりも短い。脛節は細く, 脛節の棘は3:2:2, 付節は4節。前翅の翅根部は長い剛毛が100本以上, 周縁部は中央よりも毛が密; 前翅は毛が密, 基部近くの翅脈は薄く茶色味を帯びる(図1e);前翅の翅根部は後翅の基部よりも広く, 前翅の翅根部は後翅の翅根部の基部と重なる(図1c);前縁と径分脈は硬化, 末端で併合, 中脈は薄く, 1本あるいは1~2ケ所で分岐, 肘脈は7〜11ヶ所で分岐。後翅は前翅と同様(図1d)。図2  ネオタイプと同じコロニーから採集されたイエシロアリ兵蟻。a−頭部の背面図;b−頭部の腹面図;c−全体の背面及び側面図;d−剛毛が4本ある額腺の正面図兵蟻(図2–3;表2)頭蓋(図2a)は琥珀色(2.5Y 8.5/10), 丸い形(図3a), 楕円形(図3b), 卵型(図3c), 丸みを帯びた長方形(図3e), 丸みを帯びた台形(図3f, g)であるが, 通常は洋ナシ形(図3d, h), 側面は湾曲あるいはほとんど直線。剛毛(0.2〜0.17mm)が散在。咽喉板(図2b)は長く, 前方の3分の1に膨らみ, 後方の3分の1にくびれがある。上唇は尖り, 基部近くで最も広く, 先端に4本の長い剛毛があり, 末端2本は0.13mm以上, 他の2本は0.1mm未満, 中央部分には2本の長い剛毛。額腺は正面に開口, 4本の剛毛, ほぼ三角形からアーチ型(図3i–l), 成熟コロニーの大部分の標本(触角が16節以上)ではアーチ型, 頭部前方中央に位置する。大顎(図2a)は先端部が湾曲, 左大顎の内縁の基部付近に3つの小さな突起と1つの大きな隆起。右大顎は, 基部付近に3つの小さな円鋸歯状節。触角は14〜17節, 成熟コロニーでは一般に16節, 16節の場合, 第1節と第2節の

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