しろありNo.176
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■リアロシ■■■■μff■リアロシ■■■■μff 量生産素水量生産素水■■マトシロアリ職蟻の後腸内に共生するメタン生成細菌が少なったことも, メタンが検出されなかった原因の一つとして考えられる。 単糖類の培養液への添加により, 嫌気性雰囲気(図2)と好気性雰囲気(図3)における後腸破砕物による水素産生量が著しく増大した。アラビノース, ガラクトース, あるいはキシロースを培地に添加した時の水素産生量は, グルコースあるいはマンノース添加時の水素産生量よりも, 顕著に多かった。アラビノース, ガラクトース, グルコース, マンノースおよびキシロースは, ヘミセルロースの構成単糖であり, 食材性シロアリならびに腸内微生物はこれらの単糖類を消化できると考えられる。ヤマトシロアリの腸では, ヘミセルラーゼ活性が弱く20), ヘミセルロースの消化に関与するシロアリの腸内微生物に関しては不明な点が多かった23)。近年, シロアリ腸内の微生物によるヘミセルロース消化に関する研究が進み, 食材性の高等シロアリではスピロヘータが主にキシロースを分解し24), イエシロアリでは共生原生生物Holomastigotoides mirabileがキシランの分解で主要な役割を果たすことが報告された25)。さらに, キシラン分解能力のある酵母がReticulitermes chinensisから分離された26)。また, アラビノース, グルコース, キシロースを水素に変換するClostridium sp.細菌がシロアリから分離され14), グルコースから水素を産生する通性嫌気性グラム陰性細菌Enterobacter cloacaeがイエシロアリとヤマトシロアリの破砕物から分離されている13)。これらの結果は, シロアリ後腸内に生息するClostridium sp.あるいは■■■■培養時間ff■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■図2 ヤマトシロアリの腸から分離した微生物を, 単糖類添加培地で嫌気培養した際に生じる水素量17)(バーは標準誤差を表す)■■■■■■■■■■■■ ■■■■図3 ヤマトシロアリの腸から分離した微生物を, 単糖類添加培地で好気培養した際に生じる水素量17)(バーは標準誤差を表す) ■■■■■培養時間ff■■アラビノースガラクトースグルコースマンノースキシロース■■■■■アラビノースガラクトースグルコースマンノースキシロース4545 ■■■■■■

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