しろありNo.177
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である。ここで得られた検証結果をもとにして, 日東化成工業では防白蟻効果を示す建築資材の製品化が進められている。2020年11月には, 偶然にも吹上浜LSF現地で調査時期が重なった吉村剛先生と鉢合わせになり, これらの進捗状況をその場で話して盛り上がったことを思い出す。 2008年から2021年の13年間, 著者が京都工芸繊維大学所属の学生と共に進めてきた幾つかのシロアリ関連研究は, その全てにおいて, 常に吉村剛先生の温かいサポートと御指導があった。その間, 明らかになった事象については公表できる形にいち早く取りまとめることで, 今は亡き吉村剛先生の御恩に報いたい。3737参考文献1 )吉村剛・角田邦夫(2006): モニタリングステーションを用いた日本産地下シロアリの活性評価とベイト法による防除. 京都大学生存圏研究所プロジェクト共同利用研究集会-生存圏における昆虫生態のモニタリング技術の新展開, 48-52.

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