しろありNo.179
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銅板との接触ゾーン銅板との接触ゾーン試験材間に銅板銅板なし上段試験材間に銅板銅板なし試験材下に銅板試験材真上に銅板Termite Journal 2023.1 No.1791212写真8 プレートを挟んでいない試験材の腐朽劣化(1) 曝露2年。腐朽菌の菌糸が広範囲に繁茂している写真9 プレートを挟んでいない試験材の腐朽劣化(2) 曝露4年。表面が皮革状の厚い菌叢に覆われている写真10 プレートを挟んでいない試験材の腐朽劣化(3) 曝露4年。数か所に子実体が形成写真11 曝露7年後の銅板ユニット上段試験材(側面)写真12 曝露7年後の銅板ユニット下段試験材(上面)のは銅板との接触ゾーンであり, 非接触ゾーンでは腐朽が認められ, プレートとの接触は腐朽抑制に大きく影響することが示唆された.。一方, 写真12を見ると, 銅板を挟んでいない下段左側の試験材も, 腐朽の程度が軽微である。これら試験材は上段の銅板を伝う雨水の流域にあたり, 銅板流下水が腐朽抑制に寄与している可能性がある。 写真13~15に, プレート種類が異なる3体のユニットの施用区試験材の劣化状況を比較した。写真13の銅板ユニット試験材は, 非接触ゾーンに部分的に劣化がみられるが, 接触ゾーンは曝露7年後もほとんど腐朽しておらず, 試験材の縁もシャープさを保っている。写真14のトタン板ユニット試験材の接触ゾーンも, 部分的に腐朽が認められるが, 比較的軽微である。これに対して写真15の塩ビ板ユニットの試験材は, 接触

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