情報Termite Journal 2023.1 No.1791. はじめに 全米ペストマネジメント協会(The National Pest Management Association: 以下NPMA)のペストワールド2022が, 2022年10月11日から14日まで, アメリカ東部マサチューセッツ州ボストンのHynes Veterans Memorial Centerで開催された。 NPMAは5,000人以上の会員を持つ非営利団体で, 有害生物による感染症や食品, 財産などの被害から守るためのペストマネジメント業界の取り組みを支援するために, 1933年に設立された。ペストワールドはNPMAの年次大会で, 業界世界最大規模のイベントと言っても過言ではなく, 毎年数千人の参加者と, 参加プロフェッショナルとしている)が集るイベントである。2021年のラスベガス大会より対面開催であったが, 制限下での開催であり, 今大会よりコロナ前に近い状態での開催であった。NPMAによると, 今大会にはことであった。日本からの参加は15名ほどと, 50名以上が参加されたコロナ以前と比較し, 少ない状況であった。 ボストンは, 歴史で習った“ボストン茶会事件有数の学研都市としても知られている。ボストン近郊には, 世界屈指のハーバード大学やマサチューセッツ工科大学があり, ボストン市の人口30%以上(2018年)が学生という活気に満ちた街である。市内を流れるチャールズ川(写真2)では, 早朝からレガッタの練習が行われ, またボストンマラソンで有名な地でもあることからか, 性別, 年齢を問わない多くのランナーが高速(筆者も少し走るが, こちらの方はペースがとても早い)でランニングをしていた。街を散策(ランニング)すると, 港町ボストンを象徴するウォーターフロントエリア(写真3), 中心街の近代的なビルや29とができるそう。写真1 ボストン茶会事件博物館と復元船当時の衣装を着て, 茶箱を海に捨てるという事件を体験するこ写真2 チャールズ川の早朝レガッタ練習200社に及ぶ展示会が催され, 世界中からPMP関係者(ペストマネージメントプロフェッショナル:あえて3,500人以上が参加し, 約500人が海外からの参加との(Boston Tea party:写真1)”程度しか知識がなかったが, アメリカで歴史が古い都市の一つであり, 世界住化エンバイロメンタルサイエンス株式会社 馬場庸介Informationペストワールド2022におけるシロアリ関連の発表概要
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