最新シロアリ情報 -沖縄編-
最新シロアリ情報 -沖縄編-
シロアリ情報|2016.02.08
平成28年1月29日、沖縄県の防除士の方より、立春に先駆けて今年最初のヤマトシロアリの羽アリ情報が寄せられました。
年平均気温23℃の沖縄県では2月頃から羽アリが見られるということですが、本会に現在まで寄せられている羽アリ情報約800件の中でも最も早い情報です。
そこで、今回は沖縄県の登録情報をクローズアップしてご紹介します。
沖縄県で確認されているシロアリはコウシュンシロアリ、ダイコクシロアリ、カタンシロアリ、ヤマトシロアリ、タイワンシロアリ、タカサゴシロアリ、ニトベシロアリ、アメリカカンザイシロアリと多種に渡ります。
その中で家屋に被害を与えるのはおなじみのイエシロアリ、ヤマトシロアリ、ダイコクシロアリ、アメリカカンザイシロアリです。
本会に寄せられた沖縄県のヤマトシロアリの羽アリ情報は2月~10月と8ヶ月に渡っており、温暖な環境が各種シロアリにとって快適なのかもしれません。
沖縄県からは現在までに74件の情報提供があり、イエシロアリは33件、ヤマトシロアリは21件でした。
本島、島しょとも分布が確認されています(マッピングのシステム上、1種しか表示されていないものもあります)。
本島/
島しょ/
沖縄県内から寄せられたダイコクシロアリに関する情報は15件、アメリカカンザイシロアリは4件。
寄せられた情報のうち約25%が乾材シロアリでした。
全国のダイコクシロアリ情報のうち、75%は沖縄県からの情報です。
沖縄県以外は鹿児島県の島しょ、東京都の小笠原諸島でした。
本島/
島しょ/
亜熱帯気候、台風、シロアリと家屋には過酷な環境の沖縄県。
木材を有効利用するためにもシロアリの分布を知り、予防することが大切です。
シロアリの予防については、沖縄県しろあり対策協会、沖縄県の登録施工業者会員にご相談ください。
ダイコクシロアリとは
ダイコクシロアリは、奄美大島以南の南西 諸島、小笠原諸島に分布。
羽アリ(体長5~6mm)は6月~7月の夕方~夜に群飛し、走光性がある。
兵アリ(体長3.5~5.5mm)の頭部は体長の1/4と大きい。
硬くて乾燥した木材を加害、営巣し、被害材から乾燥した砂粒状の糞を排出する。
本会では、シロアリ情報を募集しています。
情報提供をお待ちしております。
シロアリ情報登録サイトについて
本会では、シロアリに関する唯一の公益法人として、シロアリの分布情報を継続的に収集するシステムを2014年より運用しています。
2004年の分布調査を含め、現在までに約3,200件の情報をお寄せいただきました。
お寄せいただいた情報は、日本シロアリ分布図の作成や調査研究に利用します。
引き続き皆様のご協力をお願いいたします。
※今後、不定期で各地域の分布情報をご紹介する予定です。
※地図および画像の無断使用はご遠慮ください。