蟻害・腐朽検査士
蟻害・腐朽検査士とは
住宅所有者や管理者がシロアリや腐朽など生物劣化について疑問や不安を感じた際に住宅の検査診断を行い、専門的かつ中立的立場から報告や対応策の提案を行うのが蟻害・腐朽検査士です。
シロアリや腐朽菌による住宅の被害は目視ではわかりにくい劣化のひとつですが、地理、気候、建物構造、木材の特性など生物劣化につながる様々な要因を総合的に理解すれば、被害探知の精度は高まります。
本会では、蟻害・腐朽検査講習会を修了し、資格認定試験で一定の技能が認められた方を「蟻害・腐朽検査士」として認定登録しています。
蟻害・腐朽検査士になると
- シロアリやカビを含む腐朽菌による劣化の仕組みが理解できます
- 被害を受けやすい部位や検査のポイントがわかります
- 腐朽菌の特定など、より高度な診断を協会が支援します
- 蟻害・腐朽検査士専用の報告書作成システム(しろありカルテ)が利用できます
- 本会が発行する「蟻害・腐朽検査証」の交付申請ができます
受験資格
受験には以下の条件を満たしている必要があります。
- しろあり防除施工士、建築士、木造建築士いずれかの資格取得後3年を経過していること
- 本会が実施する当該年度の蟻害・腐朽検査講習会を受講していること
蟻害・腐朽検査講習会講習内容
シロアリ・木材を加害する虫・腐朽の種類や見分け方、被害の特徴など、住宅の生物劣化についての専門知識を学ぶことができます。本講習はCPD認定プログラム認定を受けており、講習のみも受付しています。会場講習・WEB講習ともにカリキュラムは同一です。
- シロアリ被害検査・診断について(70分)
- 腐朽検査・診断について(70分)
- 木造住宅の傷み方と蟻害・腐朽検査の流れ(60分)
- 検査・診断報告書の作成と検査証の発行(60分)
資格取得までの流れ
1.申込
- ・6月〜8月、協会ホームページにご案内掲示
2.受講・受験
- ・8月〜9月、全国3会場(東京・大阪・福岡)およびWEB講習のいずれかで受講
- ・講習会受講後、試験を実施します
3.合格発表
- ・10月頃を予定
4.登録証等の交付
- ・11〜12月頃を予定
取得にかかる費用
会員 | 非会員 | |
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蟻害・腐朽検査講習会受講料+受験料 | 10,000円 | 20,000円 |
登録料 | 10,000円 | |
登録後の更新に係る費用 | 20,000円 | 30,000円 |
登録後の更新手続きについて
登録後は、5年ごとに登録手続き及び本会で指定する課題の提出が必要です。更新手続きのご案内は、有効期限を迎える年の5月頃に発送いたします。更新に係る手数料は会員20,000円、非会員30,000円です。