静岡県文化財建造物の蟻害・腐朽検査を実施しました
静岡県文化財建造物の蟻害・腐朽検査を実施しました
トピックス|2014.04.10
静岡県に位置する駿河湾を見下ろす久能山東照宮は徳川家康公が祭られており、
創建されてから約400年を迎える国の重要文化財です。
4月8日、公益社団法人日本しろあり対策協会、(一社)中部地区しろあり対策協会
静岡県支部(静岡県しろあり対策協会)は、その久能山東照宮と併せいずれも国・県の
文化財である須山浅間神社、龍華院、三熊野神社、赤山神社、旧和泉屋における、
蟻害・腐朽検査を一斉に実施しました。
久能山東照宮では、本殿・石の間・拝殿等を中心に計4エリアをチーム編成し、シロ
アリ被害の有無や腐朽の度合い、木部の含水率等を調べ、検証を行いました。
検査には、県、市の文化財担当者をはじめ、大阪市立大学、森林総合研究所、薬剤
メーカー、県内外の会員が参加し、各文化財併せて総勢約60名が検査に携わりました。
検査の結果、全ての文化財に大きな被害、問題はありませんでしたが、細部において
は対策も必要であるという結果が得られました。
貴重なもの、大切なものを維持するためには時間と労力をかけて検査・管理する必要
があります。その成果を綿々と引き継ぐことが文化財を後世に残す意義のあるものにす
るでしょう。その一翼を担うしろあり防除施工士の専門力が十分に発揮されていました。